修己治人の学『大学』を読む
守屋洋 著

孔子・孟子の教えを儒教(儒学)という。儒学は江戸時代の日本では、昌平黌をはじめ藩校や私塾で教えられたが、その中心は朱子学であった。つまり日本の近代を用意したのは朱子学であったと言っても過言ではないのである。朱子学が目指したのは「修己治人」の学。「修己」とは能力と人格の両面にわたって自分を磨くこと。そうあってこそはじめて「治人」、すなわち人を治めることができるという思想だ。その朱子学が最重視したのが『大学』という古典である。だから、「修己治人」の学の根幹にふれるには、まず『大学』をひもとかなければならないのである。本書は古典解説でおなじみの守屋氏が、『大学』を一般読者にもなるべくわかりやすいように翻訳・解説した本である。
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