三国志の人間学
城野宏 著

「戦略は大胆に、戦術は細心に」。これは、物事を達成するための大原則である、と著者は言う。戦略とは、言い換えれば目標のこと。戦術とは、達成するための手段。つまり、一つ大きな目標を決めたなら、それを実現させるためには念には念を入れた方策を準備することが大切なのである。
本書は『三国志』の登場人物を例に、戦略と戦術の関係性を説く。諸葛孔明が優れた軍師と評価される所以は、もちろん数々の戦で勝利を収めたからであるが、「勝つ」という最終目標に向けて、これでもかこれでもかと細かい戦術を組み立てていった結果なのである。
本書の初版刊行は昭和五九年。まったく古びることのない内容に、著者の見識、そして人間の普遍性が感じられる。
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