細井平洲「将の人間学」
渡邉五郎三郎 著

細井平洲は、米沢藩の再建で知られる上杉鷹山の師で、その辻講釈は大名から庶民まで幅広い層の心を捉えたという。本書は、彼の遺稿集『嚶鳴館遺草』に惚れ込んだ著者によるその現代語訳である。
『嚶鳴館遺草』は、西郷隆盛も流刑の際に携行したとされ、その内容は藩主のあり方や、人の育て方、国の盛衰についてなど多岐にわたるが、どの章にも平洲の誠実な人柄が現れている。
「人から親しまれたく思うならば、まず自分のほうから親しみ、人から敬われたく思うのであれば、自分のほうから敬い、すべて自分に都合のよいようにと思うのであれば、相手の都合のよいようにすることです」
「長」のための心得、人材育成の要諦が満載の一冊。
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