「人に長たる者」の人間学―修己治人の書『論語』に学ぶ
伊與田 覺 著

そもそも人間学とは何か?
ものには本末がある。人間の場合、本は徳性で、末は知能と技能である。その各々を修得することが、本学と末学で、本学を人間学と呼び、末学を時務学と呼ぶ。
人間学には、小学(修己修身の学)、大学(修己治人の学)、中学(調和・創造の学)の三学があり、それぞれに『小学』『大学』『中庸』のテキストがある。そして三学を網羅した書物こそ『論語』なのである。
本書は『論語』『小学』『大学』『中庸』の真髄を、安岡正篤の高弟、古典活学の第一人者(九十歳)が著した書。「人間は経験と学問がうまく調和されたときに本当の信念となって、人にも自信をもって説くことができると思う」との著者の言葉にまさに千鈞の重みが感じられる。
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