中江藤樹
久保田曉一 著
日本陽明学の始祖・中江藤樹(1608?48)。内村鑑三がその著『代表的日本人』の中で「理想的な学校教師」と称え、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、日蓮らとともに取り上げた人物である。
藤樹は「明徳仁義」を人間の命の根とし、表面的な言動よりも、その人の心の持ちようを重んじた。頭の回転が鈍い門弟が、それでも医者を目指し熱心に学んでいると、藤樹はその門弟ただ一人のために、医学書を再編集さえしたという。師弟同行、同志同行の教育実践の逸話である。
本書は、教師生活50年になろうとする著者が、敬愛する藤樹の生涯をたどり、その生き方と思想の本質に迫ったものである。内村鑑三、小林秀雄、森信三らの藤樹観なども紹介している。
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