日本精神の研究
安岡正篤 著

本書初版の刊行は大正十三年。「当時一般にデモクラシーやインターナショナリズムが全盛で、東洋とか日本などは欧米に較べると、とても話にならぬ恥ずかしい低劣な存在のように観ぜられていた際であるから…」と序文にある。昭和十二年、戦争へと突き進む時流の中で、誤れる日本精神論の横行への危機感などから、増補改訂版が刊行される。その際、山鹿素行、吉田松陰、高杉晋作、高橋泥舟、楠木正成、大塩中斎、西郷南洲、宮本武蔵などの人物研究が加えられた。本書はその増補改訂版を底本とする新装版で、いわば安岡正篤版『代表的日本人』ともいえる。人物の単なる紹介や解説ではなく、?日本精神の神髄に触れ得た魂の記録?と呼び得る安岡人物論の粋を集めた著作である。
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