人物を修める
2007年11月19日(月曜日)
今週は、『人物を修める』をご紹介します。本書は銀行幹部の教養を高めるために行われた講座をまとめた『東洋思想十講』を改題し、出版されました。東洋思想(仏教・儒教・老荘)に息づく叡智を見事に活写し、約30年前の講演にもかかわらず、その内容はまったく古びていません。現代の昏迷の時代を生き抜く叡智を、ぜひお読みください。 |
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2007年11月20日(火曜日)
ものを考える上に大切な三つの原則を述べておきたいと存じます。
第一は、目先にとらわれず、長い目で見る。
第二は、物事の一面だけを見ないで、できるだけ多面的・全面的に観察する。
第三は、枝葉末節にこだわることなく、根本的に考察する。
<第一講 序説>より
2007年11月21日(水曜日)
礼は敬の心から生ずる。相手を敬すればこそお辞儀する気持ちにもなるのです。人間と他の動物との境界線はどこにあるかということをつきつめてゆくと、結局はこの敬の心に帰する。
<第三講 人間の根本義>より
2007年11月22日(木曜日)
日本と中国の国体、民族性の違いを最も簡単明瞭に表せば「生」と「老」であります。日本は生(き)の文明、生(なま)の民族であるのに対して、向こうは老の文明、老の民族であります。
<第八講 儒教について(二)>より
2007年11月23日(金曜日)
甘い味はどんな幼児でも野蛮人でも好みます。けれども苦味は人間が単純・幼稚ではわかりません。だから苦言を喜ぶようになるのは相当人間が発達してからでありまして、これを嫌がるようではまだまだ人間としてだめだということになります。
<第九講 儒教について(三)>より
2007年11月24日(土曜日)
*安岡正篤氏が残したもの*
新井正明氏:先生が言っていますよね。「肥えたとか痩せたとか、背が高い低いとか関係ない。人物の第一条件は気力、活力だ、と。気力、活力がなければ、是も非もない」と。
2007年11月25日(日曜日)
*安岡正篤氏が残したもの*
豊田良平氏:(先生は)「私淑する人物を持ち、愛読書を得なければならぬということが人物学を修める根本的、絶対的条件だ」と言ってます。







