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中江藤樹

2007年12月03日(月曜日)

今年3月、致知出版社は、中江藤樹の徳行にちなみ、さまざまな分野で長年にわたり「ひとづくり」に顕著な功績のある個人・団体に贈られる「藤樹賞」(第2回)を受賞しました。12月1日(土)には、「藤樹賞受賞記念講演会」を開催、おかげさまで盛会となりました。そこで今週は、当社刊行の2冊の本の中から中江藤樹の思想と残した言葉をご紹介します。

2007年12月04日(火曜日)

藤樹が四十一年の生涯において書いた著書・論文は、『翁問答』や『鑑草』『孝経啓蒙』等をはじめとして非常に多いが、藤樹は単なる物知りの評論家的著述家ではなかった。二十七歳で武士の地位を捨て伊予・大洲から帰郷し、辺鄙な田舎の地で母親に孝養を尽くしつつ、村落の教師として村人や弟子たちとともに歩み深い感化を与えている。
『中江藤樹』(久保田暁一・著)

2007年12月05日(水曜日)

父母のおんとくはてんよりもたかく、海よりもふかし。あまりに広大無類の恩なるゆえに、ほんしんのくらき凡夫は、むくいんことをわすれ、かって恩ありとも、おんなし共、おもわざるとみえたり。
『中江藤樹 人生百訓』(中江彰・著)

2007年12月06日(木曜日)

藤樹は身分制度の厳しい封建制度の時代にあって、次のように言いきっている。「天子、諸侯、郷大夫、士、庶人五等の位尊卑大小差別ありといえども、その身においては毫髪も差別なし」(『大学解』)
人間は天から生まれでた者であるから平等であり、道を求めることにおいて少しの差別もあってはならないと藤樹は言ったのである。
『中江藤樹』(久保田暁一・著)

2007年12月07日(金曜日)

ばんみんはことごとく天地の子なれば、われも人も人間のかたちあるほどのものは、みな兄弟なり。しかるゆえに、聖人は四海を一家、中国を一人とおぼしめすと也。われと人のへだてをたてて、けわしくうとみあなどりぬるは、まよえるぼんぷの心なり。
『中江藤樹 人生百訓』(中江彰・著)

2007年12月08日(土曜日)

藤樹によれば、正真の学問は、まず「明徳」を明らかにするものであり、知識のための知識を得ることではない。まして名利のために学問をしたり、衒学のために学ぶのは邪道である。天から与えられた命を良く全うするためにこそ学ぶのであると藤樹は説く。
『中江藤樹』(久保田暁一・著)

2007年12月09日(日曜日)

それ天下の宝二あり。人々の心の中に明徳と名づけたる無価の宝あり。これを姓命のたからと云、天下第一の宝なり。いかんとなれば、この宝をよくたもちぬれば、その心常にたのしみ、何事も皆心にまかせ、世間の宝も福文にしたがいてあつまり、子孫もこれによって繁盛し、当来かならず天に生ず。
『中江藤樹 人生百訓』(中江彰・著)

 
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