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人生生涯小僧のこころ

2008年03月10日(月曜日)

往復48キロ、高低差1300メートルの山道を毎日、
16時間かけて9年間も歩き続けるーー。

この過酷な「大峯千日回峰行」を
1300年で2人目に達成した著者。

超人的修行の果てにつかんだ世界観は、
実にシンプルなものでした。

仕事も人生も「行」と考える時、
この本から学べるヒントは無数にあります。

春の新生活を前に、今週は、
自分を見つめ直し新たな一歩を踏み出すための
一冊をご紹介します

人生生涯小僧のこころ

2008年03月11日(火曜日)

お寺の生活は非常にシンプルで、
毎日同じことの繰り返し。

しかし、この同じことの繰り返しというところに、
意味がある。

繰り返していくうちに、一日として同じ日はない、
ということに気づいてくる。

日々変化する気温や湿度や天気のように、
人の心も、同じように変化する。

その変化の中で、
ありのままに生きること。

風や空気、水のように存在できないのか。

そんな自分をつくるところに
修行のひとつの目的がある。

これは、仕事や人生にも
いえることではないだろうか。

2008年03月12日(水曜日)

修行の中でも、また人生においても、
肉体的、精神的苦痛を受けたときは
誰でもつらいもの。

そこで妥協せずに乗り越えられるかどうかは、
天をつくぐらいの高い目標があるかどうかで決まる。

その純粋なる清らかな気持ちが限界をも持ち上げ、
時として不可能を可能にする力となる。

この力は、本来、
人には誰でも備わっているものだと思います。

2008年03月13日(木曜日)

以下は、千日回峰行・序盤の行日誌である。

【166日目】

雨や風は自分に何を教えてくれるのか。
少し足を止めて考えてみると、
自分が一本の木であるとしたなら、
ただ天にに向かって真っ直ぐ伸び、
風は自分を鍛え、
雨は自分を潤し、
太陽の光を受け、
ただ天に向かって成長するひたむきさ。
大きくなるにつれ、
しっかりと根を下ろす木に考えさせられた。

2008年03月14日(金曜日)

行は、自然との闘いや自分の体調状態だけでなく
心のありようも問題となってきます。

駄目だと思ってしまったら、駄目なままで終わってします。

今日は精神状態が落ちていて肉体的にも辛いとなれば、
行って帰ってくるだけでもいいじゃないか、
と思いがちです。

そういう気持ちで往復しても、周りの人の目には
「今日も頑張って行ってきたんだな」
と映るはずです。

しかし、それでは行をする意味がないと思います。

私はいつも口癖のように
「今日より明日、明日より明後日」
と言っていますが、
そういう向上心が絶対に欠かせないと思っています。

2008年03月15日(土曜日)

千日回峰行・最終日前日の日記

【999日目】
今の心が今までで一番いいなあ。
この心がずっと変わらないといいなあ。
体が言う宇ことをきくなら、ずっと歩いていたい。
もしこの体に限界がないなら、
今の心のまま永遠に行が続いてほしい。
人生生涯小僧でありたい。

終わった瞬間には、自分がやり遂げたんだという
達成感は一切なかったように記憶しております。

行がこれで終わりになるという、
ただそれだけのことでございました。

2008年03月16日(日曜日)

一日一日努力を惜しまず、その日にやらなければならないことを
コツコツと根気よく丁寧にやっいくしかありません。
もしもその日に手を抜いたら、
必ず次の日にツケが回ってまいります。

 
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