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人生と経営

2008年04月14日(月曜日)

「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、
 人類、社会の進歩発展に貢献すること」

この経営理念のもとに、京セラを導いてきた稲盛和夫氏。

京セラ・KDDI創業者として空前の成功をおさめた後、
第一線を退き、仏門に帰依した著者の哲学とは
どのようなものなのだろうか?

生い立ちや京セラ創業期でのできごと。
さらに世界的規模で文化・文明に
貢献した人物を称える京都賞の創設や
若い経営者の育成を目的とする盛和塾の活動。
これらに貫かれる稲盛氏の
至極の“人生と経営の哲学”が凝縮されている本書。

今週は、現代の人格者の中でも圧倒的な
存在感を放つ著者の代表的一冊をご紹介します。

人生と経営

2008年04月15日(火曜日)

だから、毎晩のように、全身粉まみれになった彼らを集めて、
「ただ一度しかない自分たちの貴重な人生を大切にしよう。
一日一日を決して無駄にすることなく、一生懸命生きよう」とか、
(中略)
「自分たちが開発し、生産しているセラミック部品がなければ、
ブラウン管はできない。もっと素晴らしい材料を開発し、
社会の発展に貢献しよう」、
そんな話を繰り返ししていたのである。
(「仕事の意義を徹底的に伝える」より)

2008年04月16日(水曜日)

「約束はできないが、私は必ず君たちのために
なるように全力を尽くすつもりだ。
この私の言葉を信じてやってみないか。
今会社を辞めるという勇気があるなら、
私を信じる勇気を持ってほしい。
私はこの会社を立派にするために命をかけて働く。
もし私が君たちを騙していたら、私は君たちに殺されてもいい」
(「経営理念を確立する」より)

2008年04月17日(木曜日)

西郷隆盛の遺訓には、彼の思想哲学がよく表現されており、
私も大いに影響を受けた。
(中略)
経営者の働き振りを見て、従業員が「うちの社長くらい
努力する人はいない。あれでは身体を壊すのではないか」と感じ、
自分たちももっと精励せざるをえないと思わせるくらいに
一生懸命働いていなければ、経営者の指示命令は
徹底されないということを示唆している。
(「『南洲翁遺訓』に無私の心を見る」より)

2008年04月18日(金曜日)

西郷隆盛の「志」や「誠」だけでは、経営はできないのである。

しかし一方、大久保利通の「合理」や「論理」だけでは、
人身を掌握し、集団をまとめていくことはできない。

明治維新を成し遂げた、この二人の歴史的人物像から、
非常と温情、細心と大胆というように、
両極端を同時に合わせ持たなければ、
新たに物事を成し遂げることはできないということを私は学んだ。
(「大久保利通に学ぶ」より)

2008年04月19日(土曜日)

経営について何も知らなかった私は、
いかに経営していけばいいのか、
何を基準に判断していけばいいのかということを懸命に考えた。

何も知識もないものだから仕方なく、まだ自分が幼かったときに、
両親や年長者から誉められたり、しかられた経験から学んだ、
きわめて初歩的な倫理観を判断の基準にすることにした。

つまり、人間としての原点に立ち返り、
「人間として正しいことなのか、正しくないことなのか」、
「良いことなのか、悪いことなのか」ということを基準として、
物事を判断していくようにしたのだ。
(「原則原理をもとに判断する」より)

2008年04月20日(日曜日)

私は、リーダーとなるべき者は、
才能に恵まれているということで選ぶのではなく、
人間として正しい判断ができるかどうかで選ぶべきだと考えている。
すなわち、自分の能力を鼻にかけたり、自分の都合だけを優先したり、
自分だけが楽をしようと思うような人ではなく、
自己犠牲を払っても集団のために尽くそうとする人間でなければならない。
(「内的規範を見失ってしまった日本人」より)

 
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